猫だって鍼灸するのよ~☆

「犬にも鍼灸なんて、今回初めて知りました」とよく伺いますが、何を隠そう、鍼灸治療は哺乳類全般はもちろん、使い方次第では爬虫類や鳥類にも有効なんです♪

キュティアでも、わんちゃんの飼い主さんのご依頼で、ときおり猫ちゃんの施術をおこなっています。今日はそんな中の一匹、きぬちゃんを紹介します。

きぬちゃんは生後8か月の女の子。生まれて間もないころ、飼い主さんのご近所の駐車場に倒れていたところを拾われました。

拾った時に、背中に何かに咬まれた傷があり、検査の結果、咬まれた箇所に脊椎のずれと神経への損傷が確認されました。そして、その影響で、下半身が麻痺してしまってたのです。

お家に来てから、少しずつ歩けるようになってきたもののトイレを覚えず、おしっこが垂れ流し状態のため、何かできることはないかと同居犬はなちゃんが通っているキュティアで鍼灸を試してみることになりました。

診察してみると、きぬちゃんはお腹にあまり力が入らず、膀胱がパンパンになるほどおしっこが溜まっているのに一向に気にならない様子で、ちょっとした刺激で少しずつおしっこが漏れ出していました。

麻痺は足だけでなく、広く下半身に広がっているようでした。トイレを覚えないのも「おしっこがしたい」という感覚が分からなかったからなのでした。

膀胱にだらだらとおしっこが停滞した状態が続くことは、膀胱炎や尿路結石といった病気の原因となってしまいます。そのため、1日1回は飼い主さんに圧迫排尿をしてもらうことにしました。

麻痺については、五行の「腎」を補うことで下半身の気を充実させていくことで対応していくこととし、月1回の鍼灸の他、おうちでも毎日お灸をしてもらうことになりました。

身体がぽかぽかと温まるので、お灸を好むことが多い猫ちゃん。きぬちゃんもやはりまんざらではなかったらしく、初めての鍼灸治療もゆったりと受けてくれました。

おうちケアもしっかり受けてくれているとのことで、階段をのぼったり、圧迫排尿の時に少し踏ん張る様子をみせるようになってきています。

クリニックが全体的にフリースペースとなっているので、来院はおとなしく犬が平気な猫ちゃん限定ではありますが、おうちでのお灸だけでも、試してみると気に入ってもらえるかもしれませんね。

それではハッピーキャットライフ♪

獣医師 横山恵理

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