Vol.63

18才コーギーがホテルでお泊り-頑張っている犬たちをご紹介-

公開日:2016.01.19

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あけましておめでとうございます!
獣医師の佐々木です。

今年の私の抱負は

よく私の師匠が口にしている
「動物の気持ちになって治療をする」
ことを忘れず

この病気を治すぞ!ではなく

その子にとって
何が今一番必要なのかを考え

今の状態よりも
少しでも心と体が楽になってくれれば

という気持ちで
治療にのぞみたいと思っております。

「この病気は治らないから仕方ないわ」
「もう歳だからできることは何もないわ」

とあきらめている
飼い主さんはいらっしゃいませんか?

完治は望めないかもしれません
でも今よりわんちゃんも飼い主さんも
ハッピーになれる方法は必ずある
と思います。

少しでもそのお手伝いができたら
とてもうれしいです。

さて今回も
頑張っているわんちゃんの紹介です。

推定18歳のコーギー男の子ポポくん。
年齢が推定なのは

あまりに長生きなので飼い主様も
年齢を忘れてしまったようです(笑)

最低でもこの位ということなので
もしかしたらそれ以上かもしれません。

ポポくんは
2~3年前から腎臓が悪く
何度かご飯が全く食べられなくなり
緊急入院して点滴治療を行っていました。

退院後も日帰り入院し
点滴治療をしたりしていたので
ケージレストの時間が長くなり
徐々に足も弱くなってきていました。

ポポくんが初めて
キュティアに来たのは2015年4月のこと。

最初は年齢を聞いてびっくり!
コーギーちゃんでこの年齢のコは
見たことがありませんでした。

幼稚園でセラピードックをしていたので
性格もとーっても穏やかで
診ているこちらが癒されてしまいました。

やはり下半身の筋肉は
かなり細くなってしまっていましたが

前足はまだ少し力が入っていて
上半身を起こすことはできました。

ですが後ろ足の負担が
すべて前足にきてしまっていて
肩はガチガチにコリかたまっていました。

ポポくんは皮下点滴を毎日
自宅でお父さんにやってもらっていました。

血液検査も
かなり頻繁にやっていたようでした。

数値を見たところ
点滴は1日おきでも大丈夫そうでしたので

お父さんとポポくんの
お互いの負担を減らすために

1日おきへ変更してもらい
血液検査も必要最低限で良い
とお話しました。

その代わりに2週間に一度
鍼灸治療に通ってもらうことにしました。

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そして前足の負担を減らすために
整体治療も組み合わせて行いました。

点滴回数を減らしたので
念のため1ヶ月後に血液検査をしましたが
数値の悪化はありませんでした。

ご飯も立ったままの姿勢で
食べることができました。

最近おいしいものはよく食べるのですが
少しずつ食が細くなってきたため
先月半年ぶりに血液検査をしましたが
腎臓の数値の悪化はありませんでした!

2・3年前から腎臓が悪く
入院するほどだったのが
9ヶ月たっても数値が変わらない
というのは素晴らしいことです☆

そんなポポくん
実はこの年末年始はキュティアに
お泊りをしていました。

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クリニックに併設している
しつけ教室ドッグベースキャンプの
ドッグトレーナーが

夜中もクリニックに常駐して
ペットホテルサービスを行っています。

ケージレスでのお預かりのため
他のお泊りをしている子犬ちゃん達と
触れ合い良い刺激になったと思いますし

宿泊中は
ご飯もちゃんと食べてくれていたので
初めてのお泊りでしたがリラックスして
過ごしてくれたようです。

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(宿泊中も棒灸で体を温めています)

動物病院やペットホテルに預けてから
歩けなくなってしまった
という話もよく耳にします。

足が弱くなってきていて
ケージレストが心配な子や
ケージが苦手なコで
ホテルをご希望の方はぜひご相談ください!

それではハッピードッグライフ♪

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