Vol.137

犬のお家ケアには抵抗運動がおススメ

公開日:2022.10.25  / 最終更新日:2022.10.27
犬のお家ケアには抵抗運動がおススメ

キュティアでは「お家で何かケアしてあげられることはないでしょうか?」といった問い合わせをいただくことがよくあります。そんな時に良くお伝えするのが腹巻・棒灸等の温活と抵抗運動です。

ベタベタと触ってマッサージされるのが嫌いなコや、忙しい飼主さんでも負担の少ないケアですので是非日ごろのちょっとしたケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

抵抗運動って?

筋肉に負荷をかける動きを繰り返す運動のことで、整体で用いる場合、施術者の手でターゲットとなる筋肉に負荷をかけながら患者(愛犬さん)自身で関節を動かしてもらって行う施術を指します。

どんな効果があるの?

一か所の関節にとどまらず、手や足全体の動きを誘導することができるので、マッサージではほぐせない股関節周りや肩甲骨の裏などの深部の筋肉も含めた筋肉全体をゆるめることができます。

また、関節可動域が広がるので血流促進につながり、床ずれ防止や筋肉のこわばりによる痛みや身体の歪みの改善にもつながりますし、落ちがちな前ももの筋肉をつけるリハビリにも通じます。

抵抗運動をやってみよう

人間だと指示した箇所に力を入れて動かしてもらうことができますが、犬の場合、そういうわけにはいきません。そこで、あえてちょっと嫌がる刺激を入れることで自発的な動きを促します。

整体師さんが行う正式な抵抗運動

関節に負担をかけないように膝や肘に左手を添えながら、手や足の関節を引いてほしい方向の反対側に伸ばしてから手足の端を持っている右手を緩め、犬が自力で反対方向に引きこむ動きを誘発します。

整体師さんが行う正式な抵抗運動

お家での抵抗運動の取り入れ方

抵抗運動は日々継続していくことが高い効果につながります。しっかりとした抵抗運動が理想ですが我が家を含めそんなマメなことはなかなか続くものでもありません。

・くつろいでいるときにチョイチョイと肉球を触って、手足をひっこめたり、伸ばしたりさせる
・足を拭くときにわざと何回か足をひっこめさせる

など、自然に伸ばしていた手足を肩や股関節から動かす動きを日常生活でこまめに取り入れるだけでも。

「塵も積もれば山となる」ではないですが、ちょっとした動きでもこまめに続けることで普段膝を上げて歩く習慣のなくなってしまっているコにはかなり大きな効果をもたらすことができます。

また、若く元気なコでも、ケガやハンディ、関節可動域の低下といったトラブル予防としても有効です。ぜひおうちの愛犬さんにも取り入れてみてください。

それでは、ハッピードックライフ♪

キュティア老犬クリニック
獣医師 横山 恵理
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