先日は 関東の平野部でも記録的な大雪でした。
うちの老犬エンジェル16歳は雪に大興奮♪
20センチ位ある雪の中をピョンピョンと跳ね回って大はしゃぎ!
動物の本能は
いつまでも変わらないのだなぁと実感した今日この頃です。
さて頑張っているワンちゃんの
ご紹介シリーズ第二弾は
ゴールデン・レトリーバーの
6ヶ月男の子優くんのお話です。
6ヶ月で老犬クリニック!?
と思われる方も多いと思いますが
足腰の病気を抱えているのは老犬ばかりではありません。
飼い主さんが優くんの異変に気付いたのは
生後4ヶ月頃のことでした。
歩くときにつまずいたり
跛行したり
寝るときに勢いよく倒れこんだり
一番はしゃいで元気な年頃なのに
散歩に行きたがらず寝てばかり。
それでも歩けてはいたのですが
生後5ヶ月からは方向転換するときに
ガクっとよろけたり
3本足で歩いたりするようになり
かかりつけ医を受診しました。
診断名は「股関節形成不全」
大型犬に多い病気で
特にゴールデン・レトリーバーは遺伝的に
この病気を発症する可能性の高い犬種です。
整形外科の専門病院でも手術は適応外と言われ
何かできることはないかと
キュティアに来たのは生後6ヶ月の時でした。
左後肢は完全に負重していなくて
下半身の筋肉も年齢のわりに細く
骨盤は傾いていて
すぐに寝転んでしまい
なかなか立ち上がれずに
うずくまっていました。
キュティアにも
多くの股関節形成不全をもっている
ワンちゃんが来院しますが
生後6ヶ月で
ここまで症状がすすんでいるのは初めてのことでした。
まずは整体で筋肉をほぐし姿勢の矯正から始めました。
オスワリをさせると横に流して座るか
きちんと座らせても股関節が開かないし
膝が内側に入ったような姿勢になるので
膝が入らないように後ろから
介助して座らせるようにしてもらいました。
自宅では散歩量を徐々に増やし
このオスワリの姿勢の矯正を
やってもらいました。
すると
とてもうれしいメールが届きました。
「整体の翌日のお散歩の時 私を見上げて優自身が驚きと共に
うれしそうに笑った顔は一生忘れられません。号泣しました。」と!!
私もうれしくて
思わずうるっとしてしまいました。
2週間後の再診の時には
とても元気に勢いよく
クリニックに入ってきてくれました。
まだ時々痛みがでるものの
骨盤のゆがみも改善してきて
後ろ足の筋肉も少しずつついてきました。
姿勢の矯正の次のステップ
フセの姿勢のキープと
後肢の筋力トレーニングで
バックバックを取り入れてもらいました。
さらに2週間後の再診の時には
全く負重していなかった左後肢も
しっかりついていて
痛みはほぼ感じさせない歩きで
とても元気いっぱいでした。
立ったり座ったりもとてもスムーズで
フセも自力では後肢がくずれていたのが
整体が終わると自力でフセの姿勢を
とることができたのです!
何よりもうれしいのは
子犬らしい無邪気な顔になったこと!
ワンちゃんの笑顔ほど癒されるものはありません。
股関節形成不全は生まれつきの病気で
これからも長くつきあって行くことになるかもしれません。
これからも優くんの痛みが
少しでも楽になって笑顔になってくれる
お手伝いができたらと思います☆