犬も梅雨の湿邪(しつじゃ)に備える

皆さま こんにちは♪
獣医師の佐々木彩子です。

5月から新しい時代がスタートしましたね。

まだまだ実感がなく
つい日付を「平成31年」と
書きそうになってしまいます。

長い長いゴールデンウイーク
皆さんいかがお過ごしでしたか?

ちょうどGWを境に外気も変わり
少しずつですが梅雨の湿邪
(しつじゃ)が体に入ってきている
ワンちゃんを見かけます。

沖縄は梅雨入りしましたね。
関東は晴れて心地の良い日が多いですが
梅雨はすぐそばまできています。

湿気にとても弱く
梅雨にいつも体調を崩していた
ミニチュアシュナウザーの女の子
メイプルちゃん。

GWに入りちょっと体調がおかしいかも
と思い始めた時に軽井沢へ
お出かけをしたら

横浜よりも湿度が低かったようで
元気を取り戻したようです。

「あのまま横浜にいたら
 あぶなかった~」

と飼い主さんがおっしゃっていました。

GW明けに診察した時には
やはり湿気が体の中に少し入り込んで
気の流れが悪くなっている様子でした。

湿邪は「湿はしつこい」と言われていて
なかなか体の外へ出て行ってくれません。

また湿は重いので
巡りも悪くなってしまいますし
身体も冷えやすくなります。

そして胃腸
東洋医学で言うところの「脾」に
ものすごくダメージを与えます。

「肝」の気と一緒になって
頭の方へ上がってしまうと
てんかん発作や前庭疾患などの
症状が重くなります。

また皮膚に溜まれば
皮膚がベタベタしたり

関節に溜まれば
足が重だるくなってしまう

など様々な症状を引き起こします。

かなりの厄介ものです。

今の季節は
まだ湿気でめぐりが悪くなっている
程度のコたちが多いので

気を動かす働きのある柑橘系
の皮を干ししたもの(陳皮)が
おすすめですが
ちょっと手に入りにくいですよね。

そのような時は米麹も
気を動かす働きがあり
胃腸にも優しいので
手作りの甘酒なんかが良いと思います。

もう少し湿度が高くなってきたら
利尿去湿作用のあるハトムギ茶や
トウモロコシのヒゲ茶がおすすめです。

いつも食べている
フードやごはんにかけてもらうと
嫌がらずに食べてくれるコが多いです。

お肉をゆでる時に
お茶で煮てもらうのでもOKです。

野菜では
冬瓜がとても利湿作用があります。

湿気と一緒に熱がこもっているようなら
きゅうり・大根・セロリ・豆腐も
おすすめです。

これらの食材を使うのが難しい場合は
湿気のたまる原因である炭水化物
(ドライフード)を減らしてもらい

お肉や野菜のトッピングを
増やしていただくと良いと思います。

湿度を下げるためにエアコンの除湿
ドライをつけると体が冷えて
さらにめぐりが悪くなってしまいます。

腹巻をして腰とお腹を冷やさないように
しましょう。

冷えてしまたら棒灸などであたためて
あげてくださいね。

まだまだこれからが梅雨本番です。
しっかりと梅雨対策していきましょう。

それではハッピードッグライフ♪

  • 獣医師コラムトップページへ