犬は少しのストレスで体調が変わる

皆さま こんにちは♪
獣医師の佐々木彩子です。

年末は寒波がやってきて
積雪の多かった地域もありますが
比較的穏やかなお正月でしたね。

冷え込みも緩やかなので
例年に比べて調子の悪くなるコが
少ないように感じます。

ですが
しっかりと冬の寒さが訪れないことも
問題なのです。

冬=腎の陰が増す季節なのですが
冬がしっかりとやってこないと
腎の陰が養われないのです。

もうすぐ最も調子の悪くなるコの
多い2月がやってきます。

てんかん発作
前庭障害
ヘルニアなど
様々な病気が起こりやすい時期です。

腎の気が養われていないと
これらの症状が強く出てしまう
可能性があります。

今調子が良くても
お灸などでしっかりと
腎のケアをしてあげましょう。

さて
今月は13歳パピヨンの男のコ
シュローダーくんをご紹介します。

シュロくんは
小さい頃から食が細く
ご飯の食いつきにもムラが
あったようです。

3年ほど前に同居犬のコが亡くなり
さみしかったのでしょう
さらに食欲がなくなってしまいました。

飼い主さんは
少しでも元気を取り戻して
もらいたいと
しばらくして新しい子犬を迎えました。

ところが
シュロくんは警戒心が強いため
子犬に近づこうとしません。

そんな時にかかりつけ病院で
定期検診の血液検査をすると

元々少し低めだったALB(アルブミン)
という肝臓で作られるたんぱく質が
ものすごく下がっていました。

おそらく
免疫性腸疾患でしょうとの診断を
受けたそうです。

処方食をすすめられましたが
食の細いシュロくんですので
食べてくれませんでした。

そこで何かできることはないかと
キュティアへ来院されました。

初診時は診察台に乗ると
ブルブルと震えが止まらず

少し背中に触れるだけで
キャンと鳴いていました。

同居犬が亡くなったり
子犬が来たり
の環境の変化で
ストレスがとてもたまっていた
のでしょう。

首や背中をとても痛がっていました。

飼い主さんに話を伺うと
抱き上げる時や
洋服の脱ぎ着の時に
キャンと鳴いて怒ったりすることが
あったようです。

初めは
怖くない痛くない
のを覚えてもらうために
やさしい刺激での治療から始めました。

刺激は少しでも
1回の治療で元気になったのが
わかります!

とおっしゃっていただけました。

徐々に元気を取り戻し
食欲も回復してきました。

しかし
ちょうど2年前の2月に
下痢をしてしまいました。

飲み薬を始めるように
かかりつけ病院で言われました。

飼い主さんの希望で
ステロイドはなるべく使いたくないと
フラジールという抗生物質のみ
しばらく続けてみることになりました。

合わせて腸内環境を整える
コスモスラクトというサプリメントも
飲んでもらいました。

すると1ヶ月後には
ALBは正常値になりました。

その後も時々下痢をすることが
あったのですが

それが毎回トリミングへ行った後
だということに気づきました。

試しに慣れているキュティアで
トリミングを行ってみると
翌日に下痢をすることもなく

それ以来
下痢をすることがなくなりました。

このように
ちょっとしたストレスが
体調を左右してしまうのです。

現在は食欲もありお腹の調子は
定期的な鍼灸治療と
コスモスラクトと
マコモクッキーで
安定しています。

最初は診察台で
ブルブル震えていたシュロくんですが

今ではすっかり慣れて
気持ちよさそうに治療を
受けてくれています。

治療が終わったあとの
ご褒美のマコモクッキーも
いつもペロリと完食です♪

それではハッピードッグライフ☆

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