膵炎や髄膜炎に負けないボーダーコリー

皆さま こんにちは♪
獣医師の横山恵理です。

ようやく寒くなってきたな~
と思っていたはずですが
ふと気が付くと春の気配が

そうなると出てくるのが花粉症。

東洋医学で花粉症は
「湿熱」の症状ととらえます。

食生活や体質から溜まってしまった
「脾の湿」に
春の季節に強まる「肝の熱」が
合わさってでてくるのです。

目のかゆみが強い場合は
「肝」の弱り

皮膚トラブルとして出る場合は
「脾」の弱り

鼻水が出る場合は湿熱が
「肺」に伝わってしまった時に
より強く出ます。

先月も触れましたが

この冬は熱を冷ますための
「腎の陰気」を
しっかりと養えなかったこともあり

花粉の飛散量が多いわけでもないのに
今年花粉症デビューしてしまった
わんちゃんが
ちらほら出てきています。

湿熱のうちの

「脾の湿」は糖質・炭水化物の摂取
「肝の熱」は交感神経が優位になる

ことで強まります。

花粉症の方は
今からでも砂糖やカフェインを
控えるよう気を付けてみてくださいね。

わんちゃんの場合は
なるべく炭水化物の割合の少ない
フードを選ぶようにしてください。

今回は
同じ湿熱の症状の一つ
膵炎の症状が鍼灸治療と漢方で
改善したわんちゃんをご紹介いたします。

16歳のボーダーコリーの女の子

ドゥカティちゃんが
初めてキュティアにやってきた
のは3年前の3月。

仔犬の時から
IBDで下痢血便を繰り返していたのは
手作りご飯とサプリで改善したものの

春先~夏にかけては
膵炎による頻回の嘔吐が収まらず
長年の悩みの種でした。

そして
2014年の秋に髄膜炎を起こし
立てなくなってしまいました。

半年間のステロイド投与で
改善はしたものの

後肢や聴覚が弱ってしまったことと
ステロイドを減薬したことで
嘔吐が悪化してしまったことから
相談にこられました。

とても賢いために
ストレスをため込みやすく
神経質なところのある
ボーダーコリーは
「肝の熱」が溜まりやすい犬種です。

ドゥカティちゃんを悩ませていた症状も
「肝の熱」が原因で

IBDは熱が大腸を犯したことで

膵炎は熱が脾の湿と合わさって
しまったことで

髄膜炎は熱が腎を損傷してしまった
ことで

生じた症状となります。

そこで
湿熱対策の鍼灸治療に
肝の熱を下げる漢方薬

肝の疏泄
(そせつ:血と気の巡りの調整)
を促して脾気を強めるマコモで
治療を開始したところ

毎週のようにウプウプと
気持ち悪くなっていたのが
ぴたりと止まり

後ろ足も以前よりスムーズに
動くようになりました。

その後も
週に1・2回の頻度で通ってくれている
ドゥカティちゃん

加齢に伴う体力の衰えもあり
今はお灸メインの施術となっていますが

自分の足でお散歩を続けることができ
いまだにツヤツヤと黒い被毛を
維持したまま過ごしています。

それではハッピードッグライフ☆

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