狂犬病の予防接種はなぜ
法律で義務付けられているのでしょうか?
狂犬病は、病名に「犬」と書いてありますが、
人や犬を含むすべての哺乳類が感染する病気です。
感染源として、イヌやネコのほかに、
コウモリ、キツネ、アライグマなども問題になっています。
日本では1956年以来発生はしていませんが、
世界中では今も年間約50、000人が命を落としています。
海外では、狂犬病が発生していない国の方が少ないくらいです。
発症してからの有効な治療法がないため、ワクチンによる予防接種が義務付けられています。
近年、狂犬病ワクチンの接種率は低下していて、予防接種実施率は約40%と、
流行を防ぐために必要とされるWHO(世界保健機関)のガイドライン70%を
はるかに下回っています。
このままですと、いつ狂犬病が海外から持ち込まれてもおかしくありません!
犬に限らず、狂犬病に感染している動物がペットとして
海外から日本へ持ち込まれる可能性は常にあります。
海外の事例として、輸入されたハムスターが狂犬病に感染しいて、
人を咬む事故が発生しています。
ちなみに日本に輸入される動物はハムスターだけでも、
年間約50万匹にのぼっています。
こうした理由から、シニア犬・老犬になっても元気で食欲もあり、
外に出てお散歩をするようであれば接種することをおすすめします。
ただ、義務付けられているからといっても、
持病を抱えていたり、
老齢で衰弱している体に無理に注射を打つ
と危険なこともあります。
その場合、かかりつけの獣医師さんに相談してください。
予防注射を受けない方が良いと判断された場合、
「予防接種実施猶予証明書」を発行してもらい、市町村に申請します。
こちらも毎年申請が必要となります。
狂犬病ワクチン 打つか、打たないか・・・・
迷ったときは打てる体調であるのか、
検診も兼ねてかかりつけの病院で診てもらいましょうね☆
それではハッピー!ドッグライフ。