Vol.80

鍼灸治療でケアを続けるシニア犬

公開日:2017.06.21

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こんにちは 獣医師の横山恵理です。

私は以前から平熱が低く
小学生の時で35.8度
去年などは35.2度になっていたのですが

先日ふと体温を測り始めたところ
平熱が36.6度になっていました!

原因は1月頃から始めたマコモ足湯。
去年末に体調を崩したことで
一念発起して足湯器を購入し
せっせと入るようになったのです。

ヨガやカラリパヤット
マクロビオティック・・・
何をやっても変わらなかったのに

1日10分
TVをみながらボ~っと浸かるだけで
こんなに効果があることに驚いて
しまいました。

日本では基礎体温や血圧が低くても
あまり問題視することがないのですが

アレルギー疾患や癌といった
近年増えている病気に関与している
ともいわれ
万病のもとになる好ましくない状態なのです。

マコモに限らずホリスティックケアは
こういった未病治といわれる
身体のベースの乱れを整えていくことに
真価を発揮します。

もちろん
キュティアで行っている鍼灸も同じです。

今回は
2年前から定期的に鍼灸によるメンテナンス
を続けることで
元気なシニアライフをおくっている
わんちゃんを紹介します。

ちいちゃんは14歳のチワワの女の子。

もともと繁殖犬として利用されていた
のですが5歳の時に保護されました。

長い間劣悪な環境に置かれていたため
お家に迎えたときにはすでに心臓が悪く
前足も弱っていたそうです。

栄養の整った手作りご飯や丁寧なケアで
心臓も悪化せず暮らせていたのですが
12歳になったころから
ごはんの時に前足がすべって開くように
なってきたため

飼い主さんが気に入っている鍼灸のケア
を受けさせてあげたいと
キュティアに通い始めました。

ちいちゃんは
身体を作るのに大切な若い時代に
狭いケージに閉じ込められていたため

首が肩より上に挙がらず
体中の筋肉の緊張も強くて
うまくお座りができない状態でした。

また繁殖犬として何度も出産を
繰り返していたので

中医学五行の「腎」が弱ることで
様々なトラブルを起こしているようでした。

それでも状態がひどくなる前から
通院を始めたおかげで
1ヵ月後にはお座りやジャンプが
できるようになり

いまも14歳とは思えない若々しい姿を
見せてくれています☆

2年間の通院期間中
腎不全や下痢・急性膵炎など
体調を崩すとこが時折ありましたが

メンテナンスを続けているおかげで
かかりつけの先生も驚くほどの
回復力をみせてくれました

「鍼灸って気になるけど
まだそこまで調子わるくないかな~」

とお考えの方がいらっしゃいましたら

カウンセリングだけでもかまいませんので
一度いらしてみてくださいネ。

それではハッピードッグライフ♪

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