シニア犬に多い病気第1回 心不全について

お正月においしいものをもらって太ったコはいませんか?

さて今年はまずはシニア犬に多い病気についてお話していきたいと思います。

動物は身体の調子が悪くても、それを言葉にはできません。
また犬はリーダーである飼主に忠実なため、散歩や遊びに誘われると元気なふりをしてしまうことがあります。

犬は本当に動けない位具合が悪くならないとそのそぶりを見せないのです。

なので、日々の生活の中のちょっとした変化をキャッチしてあげる必要があります。

今回は年齢を重ねシニア犬になるとともに増えてくる心不全についてお話します。

心不全とは、血液を体中に送っている心臓の働きが悪くなった状態をいいます。

様々な原因がありますが、特に多いのが「僧帽弁閉鎖不全症」です。
これは、心臓の弁の閉まりが悪くなり、血液が逆流してしまう病気です。
大型犬よりは小型犬(キャバリア、マルチーズ、シーズー、トイ・プードル、ポメラニアン、
チワワなど)がかかりやすく、またオスの方がメスより約1.5倍の確率で発症しています。

この病気は初期の段階ではほとんど症状がみられないこともあり、ワクチンや健康診断の時の
聴診で発見されることが多い病気です。

初期症状は
なんとなく元気がなく疲れやすい
呼吸が乱れやすいなどで
加齢による変化とあまり区別がつきません。

そして
徐々に散歩を嫌がるようになり
食欲も落ちて
朝方や興奮時に咳をするようになります。

さらに進行すると
失神発作や体のむくみが現れ
肺に水がたまる肺水腫という病気にも発展します。

この病気の原因はよくわかっていませんが、加齢と遺伝的要素が関与しているのは明らかです。
また残念ながら、現在ではこの病気を完治させる方法は見つかっていません。

しかし、お薬を飲ませることによって心臓の負担を軽くし、病気の進行を遅らせることができます。
また、食事や運動量をコントロールすることも病気の進行を遅らせるためには重要です。

まずはシニア犬になったら動物病院で健康診断を受けて、病気の早期発見を心がけましょう!

それではハッピードッグライフ☆

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