シニア犬の予防医療について考えよう その1狂犬病について

今年も予防医療のシーズンがやってきました。

毎年のことで、何度も聞いているし、飽きてしまうわ
それにうちの子はシニア犬だし。

という方もいると思いますが、予防さえしっかり行えば、防げる病気です。

今年はなぜ大事なの? という視点でお話したいと思います。

その1は狂犬病の予防注射についてです。

狂犬病の予防注射はなぜ法律で義務付けられているのでしょうか?
怠ると20万円以下の罰金に科せられることもあるようです。

狂犬病は、
病名に「犬」と書いてありますが、人を含む全てのほ乳類が感染する病気です。

発症後の死亡率はほぼ100%で、治療法はなく、毎年世界中で約5万人の死者を出している
「最も致死率が高い病気」の一つです。

人が狂犬病に感染する可能性が最も高いのが、犬に咬まれたり、傷口を舐められた場合で
あることから、犬への予防注射が法律で定められました。

50年以上国内での発生がないことから、狂犬病ワクチンの接種率は年々低下していて、
いつ狂犬病が海外から持ち込まれてもおかしくありません。

犬に限らず、狂犬病に感染している動物がペットとして海外から日本へ持ち込まれる可能性は
常にあります。

海外の事例として、輸入されたハムスターが狂犬病に感染していて、人を咬む事故が発生しています。

狂犬病に感染しているハムスターが
もし愛犬を咬むなどという事故が起こったら・・・考えたくないですね。

こうした理由から、 シニア犬なっても体調に問題がなければ、毎年の予防にご協力をお願いします。

狂犬病のワクチンは一般の犬用混合ワクチンよりも副作用は少ないですが、シニア犬になったら、
集団接種ではなくかかりつけの病院での接種をおすすめします。

ただ、義務付けられているからといっても、
持病を抱えていたり
老齢で体力が衰えてきている場合は
無理に打つ必要はありません。

かかりつけの病院で相談し、打たない方がいい場合は
「予防接種実施猶予証明書」を発行してもらいましょう。

迷ったら先生にまず相談!
今後のためにも、何でも気軽に相談できるかかりつけの先生を見つけましょう。

それではハッピードッグライフ☆

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