シニア犬に多い病気 第3回変形性関節症について

3回にわたってお送りしているシニア犬に多い病気シリーズ、
最後は変形性関節症についてお話します。

みなさんのワンちゃんの歩き方は正常ですか?

「うちの子は小さい頃から お尻を振りながら歩いているわ。」

「座るときに女の子座り(足を片側に流して座る)をしているわ。」

「時々足を引きずって歩いているわ。」

など、思いあたることはありませんか?

変形性関節症とは、関節軟骨の損傷や変形を特徴とする病気です。

レトリバー種などの大型犬は遺伝的に股関節や肘のトラブルが多く、
チワワやトイプードルなどの小型犬は膝のトラブルが多く認められます。

しかし、 生まれつき関節や骨に異常があり、
歩き方がおかしい場合でも、
飼主様は小さい頃からその歩き方を
見てきているので、異常に気づかないこともあります。

また、 関節のトラブルは外傷や加齢、肥満なども原因となるので、
すべての犬種で起こりうる問題です。

変形性関節症は、
放っておくと犬は歩くのを嫌がるようになり
運動不足から体重が増えて
ますます関節に負担がかかる

という負のスパイラルに陥ってしまいます。

完全に歩けなくなり、寝たきりになってしまう前に、予防・治療しましょう。

以前は、 非ステロイド系消炎鎮痛剤による治療が一般的でしたが、関節軟骨成分の生成を助ける
注射をすることによって、変形性関節症の進行を抑える治療も行われるようになってきました。

予防としては、まず歩き方、座り方の異常に早く気づいてあげることです。

そして、日々の適切な運動と食事管理、サプリメントの使用で進行を遅らせることができます。

また、 キュティア老犬クリニックで行っている整体治療は、コリかたまった筋肉をほぐすことに
より関節の動きがスムーズになりますので歩き方が気になるという方はぜひお気軽にお問い合わせください。

残念ながら遠くて来院できないという方は、3月17日発売の当クリニック監修、
「シニア犬の健康生活大百科」(文化出版局)に、自宅でできるストレッチやマッサージを
載せてありますので参考にしてみてください。

シニア犬になっても、元気にお散歩ができますように♪

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