うちのシニア犬が昼夜逆転で認知症?

3回にわたって犬の老化についてお話しました。

今月からは犬の認知症(痴呆)についてお話したいと思います。

「最近呼んでも反応しないし ぼーっとしているの
でも ものすごく食欲があるから大丈夫かな」

なんて思ったことはありませんか?

それは認知症の始まりかもしれません。

昔に比べて長生きのシニア犬・老犬が増え
喜ばしい一方で痴呆や介護で悩まれる飼い主様も増えてきているのが現状です。

認知症の中で飼い主様が最も苦労されるのが
昼夜逆転や夜鳴きではないでしょうか。

のどが渇いた
お腹がすいた
トイレに行きたい

などの要求を満たしてあげたらなき止む場合はまだいいのですが

すべてを満たしてあげても吠え続けることもあります。

この場合は 無目的に吠えている場合もありますが不安で吠えていることが多いようです。

要求を満たし
抱っこしていれば
鳴きやむ場合は
できるだけ応えてあげてもらいたいと思います。

しかし 飼い主様も一晩中抱っこする日々が続くと
さすがに疲れ果ててしまいますね。

昼夜逆転や夜鳴きの対策ですが
まずは生活リズムを見直してみましょう。

昼間寝ていて静かなので
ついつい寝かしてしまいがちですが

天気のいい日は抱っこして
お散歩をしてみたり
外に出せない場合は
ベランダで日光浴させて
日光にあてましょう。

外に出たり
外の空気にふれあうことで
脳の刺激になりますし
体内リズムが改善されることも。

また寝たきりの子を
昼間車イスに乗せて
四肢での起立姿勢をとらせてあげるだけで
夜鳴きがおさまったと
いう例もあります。

そういった何かのきっかけで
おさまることもありますので
赤ちゃんの夜泣きと同じで
いつかおさまる日がくる

今は甘えてくれているんだと
前向きにとらえれば
飼い主様の気持ちも
変わってくると思います。

それでも辛い時は
無理をせずにかかりつけの先生に
相談してみてください。

睡眠導入剤を出してもらえることもあります。

リズムを整えるために使うのも一つの方法です。

キュティアでは最近
夜鳴きに対して漢方の処方を始めました。

また
痴呆症状を呈している
犬のDHAの血中濃度を調べると
著しく低下しているようなので
DHAやEPAなどのサプリメントを
あげるのも即効性はありませんが
長い目で見ると有効だと思います。

うちの子ボケてしまったのかしら!?

少しでもそう感じることがあったら早めに相談してみましょう。

早めに対処することで
進行を遅らせることが
できるかもしれません。

次回は認知症のその他の症状と
その対策についてお話したいと思います。

それではハッピードッグライフ♪

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