5月に無事に第三子を出産しカムバックしました!よく3人目は孫のようにかわいいと聞きますが、まさにその通り家族全員から溺愛されています。
終末期の愛猫はどうすれば
さて、今月は動物たちの終末期医療について、考えてみたいと思います。悲しいものですが、動物たちとのお別れの時は必ずやってきます。最期の時をご家族でどう過ごすかそれは亡くなったあとの飼い主さん達の心に大きな影響を与えます。
先日高校時代の友人から相談を受けました。
18歳の猫がここ数ヶ月元気も食欲もない。色々な病気を抱えているので病院にも頻繁に通い色々と処置はしてもらっているけれど、この数日は全く食べ物を受け付けずもう長くはないと言われている。
これ以上できることはないと言われているけれど、猫の最期に何か気をつけてあげた方がいいことあるかなと。
詳しく話を聞くと病院嫌いの猫ちゃんなのに、このところ病院通いが続いて友人やお母さんのことを、近づいてくるたびに警戒していたそう。その他にも食欲も落ちてごはんもほとんど食べないけれど、お薬だけは飲ませようと嫌がるのを頑張って飲ませていたようです。
してあげた2つの事
遠方に住んでいる友人だったので私は2つアドバイスをしました。
その時は何でそうしなければいけないかを伝え、終わったあとはたくさんたくさん褒めてあげること。そしてもう1つは棒灸です。棒灸はインターネットでも買う事ができるので、やり方を教えて自宅でやってもらいました。
その2つをやってもらったところすぐに効果が現れたようです。
自分ではほとんど食べ物を口にできなかったのが、棒灸をした夜は自分からスープ状のフードを少し食べてくれたそう。
そして嫌がっていたお薬もちゃんと声かけをして、たくさん褒めるようしてからは抵抗することが減ったそうです。
4・5日間何も食べず、もって1週間位と言われていたのがそれから1ヶ月の間、少しではありますが自分でごはんを食べ家族で穏やかな時間を過ごせたそうです。最期も苦しむことなく眠るように旅立ったようです。
かけがえのない最期の時間
友人は最期の過ごし方がこれでいいのか悩んでいた。あの時にそのまま旅立っていたらきっと色々なことを後悔し、今でも気持ちの整理がついていなかったと思うと話していました。
最期の1ヶ月を一緒に頑張り家族で穏やかに過ごせたことは、かけがえのない時間だったと言っていました。
最愛の家族との別れは本当につらいです。限られた大切な最期の時間をどのように過ごしたいか、それをちゃんとご家族で話し合いかかりつけの先生にも相談できるとよいですね。
次回も引き続き動物たちの終末期の過ごし方について考えてみたいと思います。
それではハッピードッグライフ♪
獣医師 佐々木 彩子