局地的な大雨が降ったり
気温が一気に下がったりで
体調をくずしている
わんちゃんもでてきています。
涼しい方が
運動に適してはいるのですが
急な冷えは関節の動きが悪くなったり
痛みがでたりします。
また お腹がゆるくなったので腹巻きをした
という通院中のコもいました。
体温調節がしづらくなってきている老犬の場合
急激な温度変化に体がすぐに順応できません。
そのような症状が見られた場合は
温しっぷ(ホットタオル)で体幹や足先
関節を温めたり
お家でもできる棒状のお灸(棒灸)で
温めてあげるのもよいでしょう。
さて今月
キュティア老犬クリニックのホームページ
左カラムの「幸せな老犬ライフのために」
という読み物のなかの「老犬の栄養補助」をリニューアルしました!
老犬によくある症状と
その際補足してあげたい
代表的な栄養素をあげています。
成分の説明の中でよく出てくるのが
「抗酸化作用」という言葉。
みなさん聞いたことありますよね?
聞いたことはあるけれど
いったいどういう作用なのでしょうか・・。
まず 「老化はなぜ起こるのか?」
というところからお話します。
まだはっきりとした
原因はわかっていませんが
老化のスケジュールや寿命が
あらかじめDNAの中に組み込まれていて
このスケジュールに沿って老化は進行する
という説があります。
また 放射線 紫外線 化学物質などによって
DNAが損傷したり
活性酸素によって細胞が損傷する
ことによって老化が進行する
という説もあります。
この老化の原因の一つと言われている
活性酸素とはどのような物なのでしょうか。
活性酸素は
体内に侵入した細菌やウイルスを
除去するために
白血球から放出されるもので
体にとって必要な物質なのです。
しかし細胞の膜の中の
不飽和脂肪酸と活性酸素が結びつくと
酸化して過酸化脂質となり
細胞が栄養と老廃物の出し入れを
スムーズにできなくなり
細胞が老化してしまいます
そして
老化だけでなく
ガンや生活習慣病の原因にもなるといわれています。
それだけでなく
白内障
関節炎
認知症
も活性酸素が原因の一つと言われています。
この活性酸素の攻撃から
守ってくれるのが抗酸化酵素です。
さらに
この抗酸化酵素の働きを助けているのが
食事などから摂り入れる「抗酸化成分」です。
体内で活性酸素が発生しても
このような抗酸化作用が働けば
体の酸化を防ぐことができます。
しかし
体内で作られる抗酸化酵素の量は
加齢とともに減少します。
すると体の酸化つまり老化のスピード
が加速してしまうのです。
ですが
抗酸化力は
食べものやサプリメントで補うことができます。
抗酸化力の強い
ビタミンC・Eや亜鉛などのミネラル
セサミンやアントシアニンなどのポリフェノール
などを補ってあげることで日々発生する
活性酸素を除去することができます。
抗酸化成分は様々な病気の予防に
役立つと考えられます。
より元気で快適な
シニア犬生活を送るためにも
今から予防してあげることが大切です。
それではハッピードッグライフ☆