こんにちは。
はじめまして 獣医師の青木です。
皆さん GWはわんちゃんとどこかにお出かけされましたか?
歳をとってきた子は
歩く距離が短くなったり
今までは余裕で行けていたところに
行けなくなったりして
飼い主さまの中には
少しさみしい思いをされている方も
いらっしゃるかもしれません。
それでもわんちゃんたちが
気持ちから「老け込む」ことのないように
無理のない範囲でお外に出してあげたり
好きだったお散歩コースに連れて行ってあげたりすることは大切です。
私の愛犬 (バーニーズマウンテンドッグ、9歳)も
河原のお散歩が大好きでしたが
足腰が弱くなってきてからは
長い距離を歩くと疲れるようになりました。
昨月の桜の季節には
毎年一緒にお花見に行っていた
河原コースまで車で連れていき
歩かせてあげたところとても嬉しそうでした。
そんな姿を見るのは家族としてとても幸せなことです。
歳をとっても
工夫しながら
できるだけ一緒に楽しい時間を過ごしたいですね。
「うちの子はまだまだ若いから大丈夫」
という飼い主さまも
日ごろからわんちゃんの
姿勢や歩き方に変化がないかよく見てあげましょう。
さて
今回は当クリニックで行っている
鍼灸(しんきゅう)治療について少しお話させていただきます。
「犬に鍼灸?」
と驚かれる方も
いらっしゃるかもしれませんが
人と同じように
犬のからだにも経穴(けいけつ:ツボのこと)があり
それをつなぐ経絡(けいらく)があります。
そして同じように
(もしかしたら、人よりも強いかも?!)
自然治癒力があるんです。
たとえば
歳をとってくると気になるのが足腰の弱りですが
中医学(中国医学)では
「腎」という臓・・・
私たちが日ごろ「腎臓」と呼んでいる
臓器とは少し違ったところ
が弱くなることによって
後あしに力が入らなくなってくると考えられています。
「腎」は
たとえば髪の毛や
眼の水晶体(レンズ)
にも関わっているので
「腎」が弱ると
白髪が目立ってきたり
白内障になったりと見た目にもわかる変化がでてくるんですね。
足腰の弱りは
「もう歳だから」と諦めてしまいがちですが
鍼やお灸を使って
「腎」を強める治療を行うことによって
「歩く距離が長くなった!」
「今までしなかったジャンプをしてくれた!」
という声をいただくことがあります。
また
鍼灸治療は
その子その子の体質や
今までかかったことのある病気などを
総合的にみて診断し
治療方針を決めていくもので
患部だけでなく全身にはたらきかける治療です。
ですから
足腰の治療をしていたら
毛ヅヤも良くなってきたり
食欲も出てきたりという
他の部分での改善もみられることがあります。
「歳かな?」
というサインを見つけたら
そこから何か始めてあげたいですね。
なかなかクリニックに通えない子でも
おうちでできるお灸の方法などもあります。
「鍼灸治療ってなに?」
というところからでも
ぜひお話を聞きにきてください^^
それではハッピードッグライフ♪