同じ病気でもその犬の証によって必要な漢方薬は異なります。病名や季節にとらわれずに、今身体で起きていること「証」を四診によってしっかりと見極めることが鍼灸治療にも漢方薬の処方にも大切です。
東洋医学からみる「犬の咳」
東洋医学では、「肺」だけでなく「脾」「肝」「腎」のトラブルによっても咳が生じると考えられています。咳止めの薬や抗生剤を飲んでも改善しない長引く咳には呼吸器以外の原因から起こっていて治療法も異なってくることがあるのです
シニア犬のホルモンバランスの乱れも東洋医学で治療
シニア犬になると多くなってくるホルモンバランスの乱れ。治療はホルモン剤を投与するのが一般的ですが、身体の状態をしっかりと見極めて投与しないと負担になってしまうことも。東洋医学では肝と腎を養うと共に、ホルモンバランスを整えるのにとても有効な漢方生薬があります
老犬の不眠症 夜寝ないのは認知症?
老犬によくみられる不眠症。夜中に何回も起きてウロウロしたり、ハァハァして落ち着かなかったり。不眠症の原因は心、肝、脾、腎、のどこにあるのか「証」の見極めが重要です。
老犬の脳トラブルにも有効な五苓散(ごれいさん)
五苓散は体の水分バランスを調節してむくみをとったり、人の低気圧頭痛や犬のてんかん発作、のぼせなどの脳トラブルにとても有効です。それは脳の細胞膜にあるアクアポリンという水チャネルを阻害する働きがあるからなのです。